内閣府でお話した帰りに「パパの育休体験記」の冊子をいただきました。


読んでみて、育休パパにも色々いることが分かりとても面白かったです。


「男性の育児休業」というと、「一部の進歩的な男性のもの」というイメージが強いのではないでしょうか。また、出世より家庭を優先していたり、会社が育児支援に熱心だったりするのかなと思う人もいるでしょう。


体験記を読むと、こうした思い込みが覆されます。パパたちが育休を取った期間も理由も様々で、短い人は1週間、長い人は1年。休業中は自分で家事育児をこなした人から実家の助けを借りた人までいます。育休を申し出た時の上司や勤務先の反応もいろいろです。必ずしも、男性の育休を応援する企業・組織ばかりではなく、それでも取るという態度を貫いたパパたちは偉いと思いました。勇気がありますね。


私が特にいいなあと思ったのは、調剤薬局の店長を務める方の体験談(1-04)。勤務先の会長が直々に「仕事の交代要員は何とかできるが、奥さんの交代要員は君しかいないのだから、その仕事をがんばりなさい!」と声をかけてくれたそうです。こういう言葉が従業員のロイヤリティーをどれほど上げることでしょう。リーダーシップや部下のモチベーションアップについてよく理解している経営者だと思います。どこの会社か知りたくなりました。


ところで、日本男性の育児休業取得率は1.56%だそうです。この数字を見ると「低いなあ」と思ってしまいます。


しかし、少し視点を変えてみたらどうでしょう。ここには84編の育休パパの体験記が載っています。「1.56%しか」ではなく「84人も」の父親が育児休業の体験をシェアしているのです。しかも写真つきで。やはり数は力というか、こんなにいるんだと思うと、次に続く人も勇気が出てくるでしょう。


体験記は内閣府のウェブサイトで読めますので、ぜひ、一度、読んでみてください。今度の選挙で仮に政権が変わったとしても、この路線は続けてほしいものです。