パパ育休セミナー@駐日スウェーデン大使館

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 駐日スウェーデン大使館でパパ育休に関するセミナーが開かれ、モデレーターをしました。

 ペールエリック・ヘーグベリ大使、ヘレン・フォン・ライスIKEA日本社長、仲井嘉浩 積水ハウス社長が登壇し、組織のリーダーから見た男性育休の重要性について話しました。

 積水ハウスは仲井社長の発案で子どもが生まれたすべての男性社員が1カ月育休を取れるようにしています。これまで1700人が取得しました。きっかけは出張でスウェーデンを訪れた社長が、公園でバギーを押すたくさんのパパたちを見たこと。

 ちょうど、日本でも30代男性の家族観が変化していると感じていた仲井社長は帰国後すぐ、社内でも男性育休完全取得を取り入れました。

 IKEAはグローバル戦略の中にジェンダー平等が入っています。ライス社長は自身がワーキングマザーであり、従業員が男女問わず仕事も家庭も大事にできるような人材マネジメントを実践しています。

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育休取得経験のあるスウェーデンの外交官パパが自身の体験を語りました

 イベントの最後にサプライズとしてスウェーデン大使館で働く外交官パパ達の中で育休をとった人たちが登場しました。外交官=重要な仕事だから、家庭のことは妻任せではありません。大使自身が2人のお子さんの父親であり、6カ月、8カ月と2回の育休を取得しています。

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懇親会で挨拶する武田大臣。日本の国家公務員、男性育休を進めるそうです

 懇親会には武田良太大臣(国家公務員などを担当)が出席し、自身が視察したスウェーデンの男女平等、女性活躍の様子を感慨深そうに語りました。「女性が活躍する背景には男性が家庭を支えていることがある」「自分は娘の育児に関われなかったが、これからの世代はそうではいけない」と、国家公務員の男性育休推進について熱意をもって話していたことが印象に残りました。

 私は2006年にフルブライトアメリカに留学した際、女性の社会進出をすすめるためには男性の家庭進出が必要と考えており、調査研究に基づき本を書いたりしました。15年強経ち、こういう発想が一部先進的な人だけでなく、広がりを見せていることが嬉しいです。