3歳の息子、気に入った本は決まって「もう1回読んで」と言います。


この絵本は買ってもらった当日、夫に読んでもらい、次に私のところへ来て「ママ、読んで」。


臆病だった主人公の豆太が、大好きな祖父=じさまのため、勇気を出して暗い夜道を走り、医者を呼びに行く…というストーリー。暗いところが怖い息子は、豆太に感情移入して真剣に見入っていました。読み聞かせの後、お昼寝をしながら、寝言で「じさま…」とつぶやいていたことも。文章は方言交じりで小さな子どもに分かるのかな?と思ったのですが、迫力のある絵が十分にお話を伝えるのでしょう。


大きな手を広げたような「モチモチの木」の迫力満点の絵を目に焼き付けた息子。植物園に散歩に出かけると、大きな木を見つけては「モチモチの木みたいだねえ」。最近は「人間は年を取る」ことを理解したようで「パパは年を取ったら“じさま”になって、ママは年をとったら“ばさま”になって、ぼくは年を取ったら“パパ”になるの?」と話しています。


子どもの絵本を見ていると、良書は半世紀すぎても生き残っているのだな、と、つくづく感心します。