日経DUALに記事を書きました。


第3回目は「勤続27年、彼女が男女賃金差別で会社を訴えた理由」がテーマです。同じ会社で働く、同学歴で同期入社なのに、女性は男性より昇進や昇給で大きく遅れを取る…。日本では当たり前に思われていますが、論理的に考えれば非常識極まりない実情に当事者がノーを言いました。


裁判は一審、二審で女性が負け、現在、最高裁の判断を待っているところです。長年、性差別訴訟に関わってきた弁護士さんのお話に加え、アメリカで活躍する統計学の専門家による鋭い分析も紹介しています。


私自身は、男女雇用機会均等法や育児介護休業法といった、先輩世代の働く女性たちが勝ち取ってくれた制度のおかげで、出産後も仕事を続けることができています。そういう権利は黙っていて与えられるものではない、ということを、あらためて痛感しました。


通常はこうした記事がメディアに載る機会は少ないです。広告主への配慮、批判された企業からのクレームが面倒など理由は色々ありますが、そうした中、この記事を快く掲載してくださった、日経DUAL編集長の勇気に、心から敬意を覚えます。