武蔵野市主催、女性と政治参加をテーマにしたイベントでモデレータをしました。

まず、映画「未来を花束にして」上映会。その後、「政治参加」をテーマにしたパネルディスカッション。松下玲子・武蔵野市、都立西高の生徒さん2名と、保育園を増やす活動に携わる現役パパが登壇。私はモデレータでした。


映画は100年前の英国が舞台。女性参政権のため戦った人たちを描くフィクションで、実在の女性リーダーも登場します。参政権がない、と聞いても今の感覚ではピンとこないかもしれません。当時、女性は親権もなく、貧しい家庭に生まれたら10代前半から危険な仕事につきます。つまり児童福祉制度がない。


同じ洗濯工場で働いていても女性は男性より危険な業務に従事し賃金が安い。さらに職場でセクハラは当たり前。雇用主から性暴力を受けていた様子も何となく分かります。


今とは「違う」「大変な時代だった」こと。変化を起こした先達への感謝。そういう話もパネルでは出ましたが、徐々に「現代日本との共通点」に話が及びました。例えば「当時も今も女性運動を支援する男性もいた」こと。一方「女性の運動を冷ややかに見る女性もいた」こと。性別だけで全てを測れない。


登壇した高校生はふたりとも「18歳で選挙権を持つことは、率直に言って嬉しい」と異口同音に話しています。社会の問題をふだん話し合ってきたから、意見を表明できる、と。この話で会場の大人たちは、とても励まされました。


松下市長は私と同世代かつ子育て中で、仕事ができて頼りになる先輩みたいな雰囲気。自然な感じで、いいなあと思いました。多様性、「らしさ」に縛られない暖かい社会を作りたい、という言葉に深く共感しました。