都庁にて、運輸業界で働く女性と小池知事の懇話会が開かれ、モデレータを務めました。小田急電鉄、東京港運送(トラック会社)、京浜急行バス、JALエンジニアリング(整備士の方)が出席。



運輸業界は就業者数に占める女性比率が7.7%で、とても女性が少ない業界です(都総務局調べ)。日本全体が高齢化ですが、この業界は特に働き手の高齢化が進んでいることが各種データから分かります。そうした中、人材確保の観点から各社、女性の就労促進に取り組んでいる…という背景で、この会が開かれました。


皆さん、それぞれの会社でパイオニアです。人やモノの輸送という社会経済活動に不可欠なお仕事をしていることを誇りに思っていることが、お話から伝わってきます。仕事のやりがいについて尋ねると即答で色々なエピソードが出てくるのが、すごいと思います。


ある方は3人の子育てと仕事を両立、別の方は新婚だけど夫婦ともにシフト勤務ですれ違い多く、別の方は経営者も会社も応援してくれるけれど取引先とのやり取りは大変と話してくれました。



会場が立派な部屋で最初びっくりしたのですが、始まってみると予想以上に密に話ができます。登壇者の1日のスケジュールを見て、早起きの人には「体は大丈夫?」、新婚の人には「すれ違いが多いと大変よね」、ハラスメントについては「わかるわ」と声をかける知事の言葉から、女性政治家のパイオニアとして通ってきた道を想像したりしました。登壇者の中には、知事にキャリアについて質問する方もいます。


この懇話会でモデレータをして楽しいのは、色んな仕事のしくみが分かるところ。電車は5秒単位で計画しているとか、トラックの運転手さんは荷物の積み下ろしも自分でやっているとか、運転の仕事は呼気チェック(アルコールが検出されるか調べる)があるとか。毎回、大人の社会見学みたいです。