日本政府主催・国際女性会議WAW!「多様性を成長に」分科会のモデレータを務めました

3月23日~24日、ホテルニューオータニで開催された日本政府主催の国際女性会議WAW!(World Assembly for Women)「多様性を成長に」分科会でモデレータを務めました。

 

写真は登壇者&関係者の皆さん。

前列左はドミニカのフランシーン・バロン外相。10代の娘さん2人のママでもあり、この会議に参加するには、ケアワーク支援が不可欠と語りました。「家庭に入ってる女性たちも大量の仕事(家事育児)を無償でやっている」という指摘は本当にもっともです。

日本は現在、女性大臣が1人ですが、ドミニカは18人中5人の大臣が女性ということで、娘にこの写真を見せたいと思います。世界を見れば、女性に何でもできると感じるはずですから。

後列左はY20会長の千葉宗一郎さん。独自調査をもとに、終身雇用&年功序列に基づく日本企業独特の文化が優秀な女性の就労意欲を削いでいるのでは、と重要な指摘をしていただきました。

後列左から2人目は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)理事長の髙橋則広さん。すべての上場企業の株式を保有し、孫の孫の代まで考える超長期投資家の立場から、ESG投資の重要性、取り分け女性活躍を重視するのは当たり前という励まされるお話。

海外出張の機内でBP役員と会話したことで、役員会の多様性が危機管理に役立つ上、そもそもネガティブな影響を減らすと心から思うようになった、というエピソードは非常に説得力がありました。

お隣はデロイトトーマツグループボード議長の後藤順子さん。優秀な人材こそ、顧客満足の源泉という信念に基づき、採用・定着・能力発揮のためにダイバーシティが重要であるとお話いただきました。

加えて、ハラスメントについて、加害者がいかに優秀であっても見逃さない、というポリシーを明確にされているのが頼りになるし、

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WAW!分科会「多様性を成長に」パネリスト、関係者の皆さん


カッコいい!と思います。

そのお隣はキリンホールディングス社外取締役の岩田喜美枝さん。1971年、女性の就職先が非常に少なかった時代に旧労働省に入省されたことに始まり、ESG投資が注目される背景や、日本のハラスメント対策の最新事情をご解説いただきました。

これまで多数のパネルでご自身モデレータを務めた岩田さんから「皆さん、1回の発言時間を短くしましょう」とスムーズな運営に資するご提案をいただき、とても助かりました。

右から2番目はGoogle Brand Studio APAC Head/Women Will Global Creative Leadのクラウディアクリストヴァオさん。ご自身が欧州とアフリカにルーツを持つことを踏まえ、多様性を生かすには、単に様々な属性の人が集まるだけでなく、それぞれの個性が包摂される必要があることをお話いただきました。

企業経営者、政治リーダー、20代、クリエイティブ、大手機関投資家という多様な立場から、ダイバーシティ経営の重要性とリーダーの役割について伺うことができました。