今夜は日本語を勉強している学生さんからインタビューを受けました。

インタビュアーは「日本人に意見を聞いて、それを元に作文を書く」という宿題に取り組むJさん。私はいつもインタビューをする側なので、逆の立場を経験するのは面白いと思って引き受けました。使用言語はもちろん日本語です。

テーマは「日本の住居の特徴や問題点」。東京で住んでいたマンションの広さ(狭さ?)と家賃相場、オフィスや駅からの距離、洗濯機をどこに置くかといったことを話しました。

Jさんは日本語を学び始めて4年目。滋賀県彦根市にあるミシガン州立の大学連合が主催する日本語集中プログラムを受講したこともあり、話すのはかなり上手。テキスト(写真)には「敏捷」など日本人でも書けそうにない難しい漢字も使われています。

彼女と話して私も勉強になりました。普段、英語で上手く説明できないと感じる事柄は、平易な日本語で説明するのもやはり難しいのです。例えば「アメリカの家には収納が多いので、部屋にものが散らかりにくくすっきり片付いていて良い」と伝えようとした時のこと。最初、Jさんがよく分からなそうな顔をしたので、内容を3つに分けて説明してみました。①日米の住居では収納の数や大きさが違う、②日本の収納がどのくらい小さいか、③ものが散らかるのは嫌だ。

英語でも日本語でも、1文で伝える情報量は相手に理解してもらえる範囲に留めるべきだと気づきました。発音や語彙については意識して週1回の英語レッスンで直してもらいますが、これは新たな課題です。

ところでJさんが日本で好きだったものはコンビニだそうで、理由は「モチが好きだから!」。"モチ"とはコンビニでよくレジの前に置いてある大福餅のこと。日本のコンビニは食料品だけでなく化粧品など雑貨を扱っているのも魅力的に映るそうです。娯楽の少ない彦根でも、歩いていける範囲にコンビニがあったので気晴らしになったと聞き、意外なところで日本の良い面を教わりました。