昨日、Center for the Education of Women(CEW)の Fundraising(資金集め)イベントが開かれた。

イベント全体を取り仕切ったのはCEWで資金集め担当のベス(9月8日のエントリを参照)。事前のスタッフミーティングで各人の役割を分担した。所属の研究員やカウンセラーなど、普段は組織運営には関わっていない人も全員が参加した。

このイベントは大事なマーケティングの場である。当日はCEWの活動を支援し、運営資金を寄付してくれる(かもしれない)ゲストが約100人訪れた。我々スタッフはゲストに関心事を尋ねて情報収集し、その結果をベスに報告することになっていた。後で寄付依頼をする際、相手の関心事を把握しておくことは欠かせないからだ。

普段は違う分野で活動しているスタッフがこの日は一丸となって動いていた。どんなに良い事業目標があっても、資金不足になってしまえば活動は滞る。事業の質と資金の量の両方を高めようとするチームワークの良さには感銘を受けた。

今、ミシガン大学"The Michigan Difference"という資金集めのキャンペーン中だ。2004年5月から2008年12月までに$2.5 Billion(約2975億円)集めるという目標を掲げており、現在、$2.2 Billionが集まっている。大学内の学部や組織には目標金額が割り当てられており、CEWのノルマは$3.5 Million(約41億6500万円)。すでにそれを上回る$3.7 Millionが集まっている。

昼食の時、私の隣に座ったのは84歳の女性。CEWが初めてサポートしたのが彼女だった。オクラホマ州に生まれ、第二次世界大戦中にミシガン州の鶏農家に嫁いできた。10人もの子供を育て上げた後、大学に入学し医者になった。

こうした例を見ることで、後に続く世代は希望を持てる。"She did it, so I can do it, too." という気持ちになってくるのだ。アメリカで暮らし始めてまだ3カ月と少しだが、前向きな姿勢で社会変革に取り組む人と出会うたび、民主主義が根付いているというのはこういうことだなと感じる。