今日は中西部のある都市で大学教授と弁護士の夫婦にインタビューをした。


米国の私立保育園が高すぎることは、これまであちこちで耳にしてきた。恵まれた階層の人々にとっても大きな問題なようだ。今日話を聞いた夫婦が利用した保育園は、乳児1人当たり、1カ月に保育料はおよそ1000ドル(約12万円)。午後6時までで、それをすぎると1分につき10ドルも取られたそうだ。


子供が2人いたら、管理職・専門職でもない限り保育料で給料が全て消えてしまう。毎月高額の保育料を払うのに嫌気がさし、夫は仕事のスケジュールを変えて、なるべく夫婦どちらかが子供の面倒を見られるようにしたという。


これまでも色々なカップルに話を聞いてきて、共通するのはフレキシビリティ(柔軟性)だ。家族のニーズに合わせて仕事のスケジュールを変えられることが、ワークライフバランスを保つのに不可欠だ。


この夫は何度も海外勤務を経験している。妻も子供と共に夫の任地に赴いた。仕事は辞めず、6カ月契約・年俸の50%といった契約を結んだり、インターネットや電話を活用して在宅勤務もした。


こうした工夫が可能なことが、夫婦揃って好きな分野で仕事を続けながら子供を2人育て上げることを可能にしたようだ。もちろん夫は家事育児の半分を担っている。ちなみに10代の娘2人の成績はオールAだそうである。