だいぶ前からの子どものお気に入り。


お母さんくまが見当たらず、こぐまが泣くシーンを見て、最近、子どもも「えんえん」と泣き真似をするようになってきた。


出産祝いにいただいたもので、絵もかわいいし、物語も素敵で、親の方がすっかり気に入ってしまった。お母さんくまがこぐまを抱いて「お前はあったかいねえ。今日はこのまま抱っこして帰ろう」と言うシーンで、私も夫も涙腺がゆるむ。「作者の酒井さん、親の気持ちをほんとによく分かってるよね」と言い合った。「かわいいね」ではなく「あったかいね」というところが、ああああ、そうそうそう!!!という感じなのだ。


仕事が立て込んできて、早く子どもに会いたいなと思うと、私は母熊の「おかあさん、お魚釣ってお仕事してたの」というセリフを思い出す。母親が仕事をしている、という設定がうれしい。そうそう、私もお魚を釣るのだ、と自分に言い聞かせる。