シンクタンクCenter for American Progressのリポートが面白い。

【女性労働
1)女性は全米の労働者の半分を占めていて
2)母親は家族の大黒柱になっている。
⇒10世帯中4世帯で、女性が一人で働いて家族を養っているか、妻の稼ぎが夫より多い


そうか、そこまできたかという感じ。


【多様な家族】
3)1975年には、子どもがいる世帯で父親が外で働き母親が専業主婦という家族が半数だった。今ではこうした伝統的な家族は5世帯に1世帯。
4)1975年には、ひとり親世帯は10世帯に1世帯だったが、今では5世帯に1世帯。
5)現在、全米に77万の同性カップルがいて、そのうち20%は子どもを育てている。

フルタイムの主婦を持つ家庭は少数派になったから、日中、家の用事をすませたり、子どもが急に病気になったり、長期休暇の時、親は仕事を休みたい。でも、いまの働き方は固定的なので難しい。結局、現場で上手くやることで、何とかやりくりしている。


【みんな変革を望んでいる】
6)「現在の家族ニーズに応えられない企業は優秀な労働者を確保できない」という意見にある程度または強く賛成する人が多数。リベラルな人はもちろん、保守的な人も8割が賛成している。

もはやアメリカ人は「女は家にいる“べき”」という幻想を追わない。


で、どうしたらいいか、というところは日本でもお馴染みのワークライフバランス施策が書かれている印象。アメリカの場合「柔軟な働き方」を強調するのが特徴かもしれない。新しい視点は"predictability"が必要と訴えていること。「残業できないわけじゃないが、急に言われると困る」と思う人は日本でも多いだろう。「従業員は夜中まで必要に応じて働く」という発想を変える必要があるという。