どうすべきか。解決策は国境・業界超えて同じ


最終ページ近くに記されている解決策は2つです。


1)パートタイムの待遇改善
大学で非常勤講師や客員研究員として働くと、低賃金不安定雇用になります。同一価値労働同一賃金を徹底すれば、夫婦揃って短時間労働を選択することもできるようになり、両立が容易になる、という提案です。これは、日本の大学にも企業にもそのまま当てはまるでしょう。


2)キャリアパスを柔軟に
研究者の場合、継続して論文を書き、自分の専門分野の最新動向に追いつく必要があります。数年休んで仕事に戻るのが難しいのは、常にインプット/アウトプットすべしというプレッシャーが大きいため。この文化を見直そうという提案です。


同じくアカデミアで働く父親たちのエッセイを集めた"Papa PhD"という本もあります。こちらは、母親とは違う問題をあぶり出しているため、読み終えたら感想を書く予定です。