- 作者: 松田道雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 文庫
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隅から隅まで読み通し、本棚に今もあるのは、松田道雄さんの古典的な名著「定本・育児の百科」と「私は二歳」のみ。松田さんの本は子どもに一人前の人格を認めているところに共感しました。赤ちゃんも子どもも、ただ可愛らしいだけでなく、怒ったり不満に思ったり喜んだり、色んなことを考えているんだなと知って面白かったです。
他の育児書を読まない/読み通せない理由は、ひらたく言えば説教臭く感じるから。それも「なぜ○○しなきゃいけないか」納得できる理由なしに不当に叱られているような気分になることが多い気がするから。
例えば母乳。3年前、上の子の育児休業が明けて仕事に復帰した後も、母乳を続けていました。冷凍母乳パックを作って保育園に持っていき、寝かしつけは添い乳で…。
ふと「これはどんな意味があるのか、科学的に知りたい」と思いました。自分の行動(搾乳してパック作って凍らせて持っていくのは、フルタイムで仕事をしていると結構な手間です)は子どもの健康に何かプラスをもたらすのか。それとも、私のつながっていたい欲求を満たすだけの自己満足なのか確認しておきたくなったのです。
色々調べたのですが「母乳のメリット」を「お母さんの愛情」みたいな情緒的な言葉*以外*でデータで示してくれる資料は、なかなか見つかりませんでした。グーグル検索で出てくるサイトはおよそ見尽くしたけれど不満なまま。
いわずもがなですが愛情はあるし、冷凍母乳も続けるつもりだけど、そこにどのくらいの意味があるのかないのか知りたい。この要望を満たしてくれる情報が見つからない…。
結局「最新!新生児栄養管理ステップアップブック」という、看護師さん向けと思われる本でようやく疑問が解消しました。(子どもをどんな栄養で育てるべきか、論じるのは趣旨に反するのでこの先は割愛します)
最新!新生児栄養管理ステップアップブック/板橋家頭夫【3000円以上送料無料】
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 科学・医学・技術 > 医学・薬学 > 看護学
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「○○する方が子どもにとって良い」。ある程度の教育を受けた親なら、それは分かっているはず。問題は時間がない時、仕事に遅刻したり、就寝時刻が遅くなっても「○○をすべきなのか否か」。食事が思い切り手抜きになっても、子どもの要求する××を優先すべきかどうか。そういう「分かっているけれど実行が難しい状態」での判断基準なのです。
もう少し突っ込んで言えば「こんな時、○○すると/しないと、子どもの成長にどのくらい影響があるのか」を知りたい。それも、自分の子どもはこうだった、といった体験談ではなく、観察数など含めて知りたい。
こんなことを求めている親にとって、非常に興味深い本があるので、次回、紹介したいと思います。