1年くらい前まで、こんなふうに思っていたのですが、最近は違います。相変わらず週の半分以上は子どもを迎えに行って一緒に夕食食べて家でごっこ遊びをして片づけて洗濯して…。運良く、夜再び起きだして仕事できる日もあるけれど、寝ちゃうことの方が多い。
にも関わらず、目先の仕事だけではなく、新しいアイデアを吟味し、交換し、提案し、形にするために動いたりできるようになってきました。ひとつの要因は転職したためですが、根本的な変化はFacebookでした。
先日も、夜、ちょっと浮かんだ疑問を、Facebookのメッセージで人に尋ねたらすぐに的を射た答えが返ってきました。「Facebookメンタリング」です。
会社の仕事だけでなく、個人的に興味を持って関わっている社外の企画を進める時に、ちょっとこの人の意見を聞いてみたい、ということがあります。自分の仮説が正しいのか。仮説Aがほぼ検証できたら、ルートAに進みたい。検証できなければB、またはAに進む場合は、リスクが大きいことを意識する。…といった具合に、考えたことを実行に移す前に、自分の考えや予想について、適切な人に意見を聞けると、どんどん前に進めます。その、意見を聞く作業をけっこうFBでやっていることに気づいたのでした。
気心が知れた相手なら、テキストのメッセージやり取りでも、飲み会2回、3回分くらいの濃い情報をもらえます。同じ相手とあらためてアポイントを取って会って話すこともあります。
情報がこれだけ多いと「たくさん知っている」ことより「誰に聞けば何が分かるか知っている」ことの方が役に立ちます。FBのメッセージはメールよりリラックスして使えるので、バーチャルお喋りに近い感覚。オフィスで隣の席の人に分からないことを聞くように、仕事や私生活や仕事と私生活の中間の情報を交換できるようになり、育児のために夜、家にいることに、あまりデメリットを感じなくなりました。
以前、厚労省の方から、女性のほうが男性に比べて、今すぐにではなく、長期的に役に立つかもしれない教育訓練を受ける機会が少ない、と聞いたことがあります。家事育児を主に担うことが多い女性は、目の前の仕事と育児で時間がない、という事情がありそうです。ちょっとしたすきま時間や、夜、家族が寝た後のダイニングテーブルで、中長期的な仕事につながる課題をこつこつと解消できると、仕事へのモチベーションが大きく変わります。
Facebookを活用したメンタリング、キャリア相談の効用を身を持って体験し、今、仕事で担当しているeラーニングのコンテンツ開発に大きな可能性を感じています。