「女性よ もっと手を挙げて」というタイトルに、伝えたいことが集約されています。


デジタル版に、長めの記事が載っています。
http://www.asahi.com/articles/ASH5C4PZWH5CULFA014.html?iref=comtop_list_biz_t


女性活用を謳う企業が増えている今、「見極める」ことが、とても大事だと思います。取材で色々な企業の実状を見聞きすると、本音と建前の違いや、広報と内情の違いがよく分かります。


メディアの仕事をしていなくても、企業の本音は分かります。セミナーに行ったり、社員と直に会って話をしてみると「嘘っぽさ」や「誠実さ」を感じるはず。企業はヒトの集合体なので、お金をかけて作られた公式ウェブサイトだけでなく、ヒトに会ってみるのが何より大事だと思います。


私が新卒で働いた会社は、男性が多く上司はほぼ全て男性でした。産休や育休の制度は、法定よりいいけれど、そんなに手厚くもない。「女性が働きやすいなんとかランキング」では、決して上位に上がってこないはず。


でも、記者の仕事は男女平等でしたから、男性と同じように出張し、男性と同じように記事を突き返され、男性と同じ(つまり妻子を養えるくらいの)お給料をもらうことができました。そこで培ったものを使って、今、フリーでも子どもを養えるくらい稼ぐことができている、と思っています。


総じて初職の会社には感謝しており、私が22歳の時「これは我慢できるけど、これは我慢できない」と直感的に感じたものは、自分の価値観に照らして合っていた、と感じています。


そんなわけで、就活生のみなさんは、自分が優先したいこと、自分が嫌いなことを見極めること、そこが合ってる会社なり職場を見つけることが大事なんじゃないか、と思います。他人の言うことに左右されない方がいい。他人は、あなたを一生養っては、くれませんから。