1週間ほど、メキシコ・シティーに滞在しました。



主目的は、メキシコ国立自治大学で開かれるセミナーに出席するため。「いざ、行動へ!~パワー、リーダーシップ、ジェンダー」と題したセミナーで、同大学と在メキシコ日本大使館の共催です。


セミナーは、メキシコの企業経営者、研究者、NGOなど各分野のリーダーが登壇するパネルディスカッションと、私の講演の二部構成。私は、日本女性の家庭や社会における地位の変遷について、”Japanese women, Changes and Challenges, Work and Family”というタイトルで40分の英語講演をしました。



セミナーに招待されたのは今年の春。準備のためメキシコに関する本を何冊か読み、大まかな歴史や、女性に関する話題を調べる作業も面白かったです。


日本女性について、これまで講演やセミナー、パネルでお話したのは、100回以上になると思います。今回の課題は、社会経済情勢の異なる国の人々に、日本女性について話すこと。何を話すと興味を持ってもらえるか、いつも以上に考えました。


多くの場合、ある国を理解する枠組みは、法制度の解説により得られます。まずは、女性に関する法律のポイントをまとめました。また、さまざまな法律制定の背景にある国際情勢や政治・経済事情を追加。さらに、無味乾燥にしないため、パーソナルなストーリーで肉付けしていきました。具体的には私の祖母や母の写真を見せつつ、その世代の女性にとって、何が可能で何が難しかったのか、法制度や社会規範、経済動向を絡めつつ説明しました。


日本人を対象にしたセミナー準備の10倍以上、時間がかかりましたが、あらためて勉強になる経験でした。



セミナーの責任者、カルロス・ウスカンガ教授は名古屋大学で学び、博士号を取得しています。ウスカンガ教授のもとで学ぶ学生さん達の多くが、日本留学経験があったり、これから日本で学ぶ予定があったり。空港までの車中で色々お話しました。


在メキシコ日本大使館のウェブサイトにも当日の様子が載っています。

http://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/00_000819.html