ジェンダーとコミュニケーション会議@電通ホールにてモデレータしました

 女性像、男性像の描き方について、SNS上で様々な意見を目にします。

 

メディアの報道、企業の広告、そして経営や政策と多方面から「ジェンダーとコミュニケーション」を考える会議が開かれました。会場は電通ホール。メディアの編集方針や戦略、ジェンダー平等とCMなど、最新事例を一気に聞くことができる1日でした。

 

プログラムはこちら↓ です。

 

www.canneslionsjapan.com

 

この会議は日本政府主催の国際女性会議WAW!と世界最大の広告祭・カンヌ広告祭の日本事務局が共催したもの。私はWAW!アドバイザーとして、昨年、メディアとジェンダーに関する分科会でモデレータを務めました。その流れで、この会議でも3つあるセッションのうち、2つのモデレータをお引き受けしています。

 

1つ目のセッションは「ジェンダーイコールを伝える」。報道やメディア関係者のセッションです。

 

登壇者は、月刊誌「VERY」編集長の今尾朝子さん、日経新聞女性面編集長の佐々木玲子さん、ハフポスト日本版編集長の竹下隆一郎さん、NHKあさイチ」デスクの坪井健人さん。

 

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テレビ、新聞、雑誌、ウェブメディアのキーパーソンが議論しました

 

新聞、テレビ、雑誌、ウェブメディアの責任者・キーパーソンが揃い、今の読者・視聴者に合わせた男女平等の視点をいかに発信していくか、議論しました。特に盛り上がったのは「配偶者の呼称」に関する話題で、主人・夫・旦那さん・ダンナ…呼び方によって夫婦の関係性や家庭内の女性の地位がずいぶん違って見えるのが面白かったです。

 

2つ目のセッションは「ジェンダーイコールを創る」。企業CMの制作者、クライアントのセッションです。

 

登壇者はADKアカウントプランニング本部本部長の内垣宏子さん、電通執行役員の大内智重子さん、P&Gジャパン広報シニアマネージャーの田上智子さん、もり代表取締役でクリエイティブディレクターの原野守弘さん。

 

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クライアント企業、広告代理店、クリエイターが最新事例をシェアしました

 

内垣さんからは、女子高生の自己肯定感を上げた事例、田上さんからは夫婦の家事シェア、原野さんからは働く女性を取り巻く日本の課題に鋭く切り込んだCM事例を共有いただきました。大内さんからは、こうしたジェンダー平等CMが支持される背景に、消費者の意識変化があること、夫婦の価値観変化について最新の調査をご報告いただきました。

 

ダイバーシティはビジネスにも好影響であることを、世界的な売れっ子の原野さんや、クライアントの立場から田上さんに強調いただき、とても元気の出るセッションでした。