マスコミ倫理懇談会(高知市)分科会「なぜ、炎上広告はなくならないのか」

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テレビ局、新聞社、インディーズで雑誌を作っている方々と一緒に登壇しました。

 全国の新聞・放送・出版・広告200社以上が加盟する「マスコミ倫理懇談会」、高知市で開かれた全国大会の分科会でお話してきました。テーマは「なぜ、炎上広告はなくならないのか」。

 テレビの番組審査やCM考査担当部長、新聞の営業部長などが出席、職業柄「個人の好き嫌い」を超えて「これはこういうところが良くないと思う」と言語化できている方が多かったです。

 クローズドな会であるため、自社の失敗事例を率直に語る方、個人的体験とあるべき規範のギャップへの悩みを話して下さる方もいて勉強になりました。

 私が学んだことは、審査や考査の過程で「これはだめ」と判断された番組やCMのこと。チェック機能が働いたことで、視聴者や読者が不快に思う頻度は明らかに減らされています。

 しかし、未然に防がれた炎上は表に出ないために、彼彼女たちの仕事は一般には知られることもない。そして、炎上事例だけを見た人々から「テレビ局は何をやっているんだ」と怒られる構図があることが分かりました。

 今後は制作現場とチェックする部門の意識ギャップを埋めることが現実的な課題かな、と思いました。

 開催地の高知県は「ミスコンテスト」をやめて、年齢性別不問の「観光大使」を募集することにしたり、若い女性ではなく高齢男性のアイドルグループを結成してみたり、ステレオタイプにあらがう挑戦をしているそうで、面白いなと思いました。

 
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