横浜・山手西洋館めぐり

 日帰り圏ですが初めて、横浜・山手の西洋館を見学しました。JR京浜東北線石川台駅から、みなとみらい線・元町中華街駅まで歩きながら9つの西洋館を見ることができます。公式サイトに、たいへん分かりやすい散歩マップがあるので、こちらを印刷して見ながら歩きました。

 横浜が港町であることは説明の必要がありませんが、なぜ、こんなに西洋館があるのだろう…と不思議に思っていました。解説展示に「日米修好通商条約」により、開港した際、外国人居留地として発展した、とあり納得しました。世界史で習った風景の現物が見られる地域です。

 多くの西洋館は関東大震災で壊滅的な被害を受けたそうです。建築時期にもよりますが、特に保存状態が良いのがこちら、ベーリック・ホール。南欧風の外観に加えて内装も素敵に復元(すべてが昔と同じではありませんが)されています。

 こちら、ベーリック・ホール、息子さんの部屋は窓も素敵です。

 この家を建てたベリック氏はイギリス出身。20代で来日し、貿易ビジネスで成功した人だそうです。当時は新興国だった東のはずれにある日本に来るのは、きっと冒険心が必要だったのでは、と思います。このベリック氏は活躍を見込まれてフィンランド名誉領事に任命されています。イギリス人ではないかと思いますが、自国民ではない人を外交官に任命するのは、当時の政府がおおらかだったのでしょうか。

 

 

 帰りは中華街を通り、山下公園で一休みした後、マリンタワーからの眺望を楽しみました。お天気が良いと本当に良い散歩&社会見学ができます。