付記

この映画は良い"失敗の研究"になっているだけに「どうやって取材対象のコンサル会社を説得したのか」とても気になる。暴動のことは予測しえなかったはずなので、恐らく最初のうちは「クリントンの顧問を勤めた人物が外国の大統領選挙のアドバイスも手がけて活躍する様子を描きたい」とか言って取材申し込みをしたのだろう。そうしたら、取材する側から見ると運良く、思いもよらないドラマチックな展開になった---。といったところだろうか。コンサル会社は暴動が起きた段階ではもうインタビューに応じたくはなかったはずだが、そこで逃げたら悪者として描かれるのが分かっていたのであえて反省の弁を述べたりしたのだろう。

・・・こんな風に、取材する側からも面白く見られる映画でした。