女性知事・市長・町長・会頭が集まりました

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本日午後は「女性首長によるびじょんネットワーク」。実行委員会形式で女性首長を擁する東京都と山形県、商工会議所が企画しています。

21人の女性知事、市長、町長が集まり政策やキャリアを語り、16人の女性首長がビデオなどでメッセージを送る爽快なイベントでした。日本は諸外国に比べて政治分野の女性進出が著しく遅れていますが、こうして集まるとパワフルなお話ぶりに励まされます。

女性首長たちのキャリアは多様。前職は国・県・市の議員や公務員のみならず、弁護士、会社員、主婦、画家など。主婦として夫の転勤に帯同する年月を過ごした後、一念発起した方、40年間、画家として個展を開き地域の美術教育に携わった後、出馬した方など、様々な経験を政治リーダーとして生かしています。

様々なお話の中で特に感銘を受けたのは、松下玲子・武蔵野市長が会社員時代、パート女性の扱いが不当であると感じたことからキャリア転換をはかったというお話。「幸せの形は人それぞれだから自由に選べばいい。でも貧困や病気など困ったことは行政が支援できるしするべき」という言葉に深くうなずきました。

また、中川智子宝塚市長は「女性はだれしも理不尽な扱いを受けたことがあるでしょう。だからこそ、弱い人の気持ちが分かる」と述べ、全国に先駆けて「就職氷河期世代」の中途採用をしたと話していました。女性という性別そのものではなく、少数派の気持ちを体感的に分かる経験をしていることが生かされるべきだ、という趣旨に私も賛成です。

中には「女に政治ができるのか」とか「女性が前に出ると男性がつぶしにかかる」という地域もあるそうで本当に腹が立ったのですが、そういう中「このままではいけない」と立ち上がった女性首長のお話には喝采を送りたい気分です。

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私は、パネルディスカッションで、G20首脳声明に女性の経済的エンパワーメントについて突っ込んだ記述があることをお伝えしました。既に持続可能な経済成長の観点からグローバルのリーダーが合意していること。この文書を活用してください、と。

一緒に登壇させていただいたプロノバ社長の岡島悦子さんからは、社外取締役を務めていらっしゃる企業の風土を10年がかりで変えてきたこと、女性に必要なのは自己効力感であること、やはり子ども達の世代の幸せを考えたら多様な人が生かされるべきことなどを伺いました。

また、ユナイテッドアローズ役員の山崎万里子さんからは、総論賛成、各論反対になりがちな女性登用を確実に実行するための戦略的コミュニケーションについて伺いました。

時間が押しまくる中、冷静に進行された谷本有香さんとは、控室でも色々お話できて楽しかったです。本当にお疲れさまでした!

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