ストラスブールのプレスクラブで講演

 

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 夕方、ストラスブールのプレスクラブで講演しました。

 大崎麻子さんが日本の女性政策について概観、現状と課題をお話。私は日本のメディア業界が非常に男性中心であることを数字で示した上で、女性が少ない背景に、労働慣行の問題(長時間労働、全国転勤)と、労働規範(主流派と非主流派の扱うテーマ)を挙げ、変化の兆しについて、いくつか事例を示しました。

 ここでも活発に質問が出ました。「30年前、東大で研究をしていたけれど、言葉にできない違和感を覚えた。それが何かあなたたちの話を聞いて分かった」という女性や「日本語は男性と女性で言い回しがすごく違うと思う」という指摘などが印象に残りました。

 確かに空腹時、男性が「腹減った」と言い女性が「お腹空いたね」と言う光景をよく見ます。もし女性が「腹減った」と言ったら、一緒にいる人は驚くでしょう。

 大学でも「ことば」に関する質問が出ましたし、フランスの人は「言葉遣い」や「ジェンダーと名詞」の感覚が鋭いのかな、と思いました。

 とても楽しい時間でした。