日本オリンピック委員会の評議員会で森喜朗会長が女性蔑視発言をしたことが広く批判されています。
夕方、TBSラジオ荻上チキさんの番組で少し解説をしました。私の話のポイントは以下の通りです。
●女性は話が長い、という性別に基づく決めつけ、ジェンダーバイアスが差別につながること
●森氏の発言にエビデンスが欠けていること
●米国では2005年、ハーバード大学ローレンス・サマーズ学長(当時)が数学能力の性差が生まれつきのものであると示唆したことが批判され辞任にいたり、関連の研究蓄積もあること
●メディアは森氏の辞任追及に留まらず、ジェンダーに関する妄言を広めないよう、検証を続けてほしいこと
アメリカでは、政治学者が会議で女性が発言する量が少ないことを示した研究、実験データの蓄積があります。ラジオで少し紹介した話の根拠はこちらの書籍です。
また、サマーズ学長発言を巡る研究者による検証はこちらの本"Why aren't more women in Science?"などがあります。