乳児をベビーカーに寝かせて電車に乗った。


あとから乗ってきた男性がベビーカーに荷物をぶつけながら、通りすがりに「邪魔なんだよ、これ」と一言。


夫が抗議したところ「俺は75歳なんだよ。ここ(優先席)に座る権利がある」と言い放った。優先席に向かう通路にベビーカーがあったのが気に入らなかったようだ。


男性はその後も夫に向かって暴言を吐き続けたので私も腹が立ち、二言三言、言い返した。すると女に反論されて驚いたのか退散し隣の車両にうつっていった。


帰宅後も数時間、この出来事を思い出して気分が悪かった。


こういう人物が大手を振って歩いていることが、少子化の原因のひとつである。


年金が給与天引きであることを本当に悔しく思った。こんな暴力老人に自分が一生懸命に働いて稼いだお金の一部でも、年金とか税金とか医療保険いう形で使われることが嫌だ。自分の親の面倒すら見きれるかわからない時代なのに、なぜこんな人の生活費に私の年金が充てられるのだろう。


社会保障所得再分配という機能そのものは必要だ。今、払っている年金や税金と同じ額を払い続けることも受け容れる。ただし、使い途は自分で決めたい。


私が働いて得たお金だ。子どもの頃に可愛がってくれた自分のおじいちゃん・おばあちゃんに十分に回してほしい。職を失った同世代の人々が再チャレンジする資金に使ってほしい。夫を病気や事故で失ったシングルマザー家庭の子どもに潤沢な奨学金を出してほしい。言論の自由がない独裁国家民主化を促すような「外交」をしてほしい。


これまでも手取り収入の1%程度をいくつかのNPONGOに寄付してきた。しかし、もっと決定権限を増やしたい。地方選挙から国政選挙まで投票は行っているが、意思を反映するには足りない。


インターネットを活用して自分が払った税金の使い途を自分で決めるような仕組みを作れないものだろうか。「○○県○○町の高齢者福祉へ○%」、「○歳〜○歳までの失業対策費用」・・・といった具合に。“小さな政府”ではなく“クリック政府”を作るのだ。