追記:女性誌を「違和感」で分類

私が「女らしい女」でないためか、女性誌を読むと大抵、なにか違和感をおぼえる。それは2通りに分類することができて、


1.他人=男性に「買ってもらう」ことを前提に高額商品が掲載されていることに対する違和感


(より正確には広告主を意識した誌面づくりなのだけれど)


2.非労働時間を全て「自分のため」に使えることを前提に商品やサービスが紹介されていることに対する違和感


1.は、赤文字系のファッション誌、2.は、キャリア女性を意識したファッション誌やカルチャー誌だ。


独り身で朝から晩まで仕事をしていた頃は、他人に、それも男性に「買ってもらう」前提というのが許せなくて、1.のような雑誌の読者は別の生物という感じだった。


一方、子どもが出来てしばらくたつと、2.で記したような違和感をおぼえることが増えてきた。考えてみれば「自分で買うか」「他人に買ってもらうか」は大した違いではない。自分で買えるくらい稼ぐ力があることと、人に買わせるくらい経済的に恵まれたパートナーを見つける力は、どちらも何らかの能力があることが前提だ。どちらも持ち合わせていない人から見れば、不公平感があることには変わりない。


それに、身の回りのことが自力で出来ない人の世話をする(育児や介護のような)仕事をきっちりこなしていたら、何か「買ってもらう」ことを期待したっていいじゃん。それくらい、大事な仕事をしてるよ…と、思うようになったのだ。


1.2.どちらのタイプの違和感もおぼえない雑誌は、スーパーのレジ横に置かれている。こうした雑誌に載っている節約術や安い食材で美味しいおかずを作る方法を実践する読者に対しては、ご立派です、と思うのみなのです。だって大変ですから、本当に。