長野県男女共同参画センターで女性就労に関する講演でした。県の担当部長さんが率直かつ暖かいご挨拶から始めて下さったので、私も率直にお話でき、質問して下さった方もご自身の職場や家庭の状況ふまえたつっこんだ内容で楽しかったです。
人手不足の製造系工場で再就職女性向けのセミナーを開いけれど、人が少ししか集まらなかった、とも。昇進したくない女性問題は長年、男性の補助を期待された世代から見れば当然の帰結では? と本音を言ったら、企業人事の方から赤裸々なお悩みも聞きました。
女性の健康や性的自己決定権を守る活動をしている現地NGOの活動を取材するため、首都ロメと第二の都市カラに2日間ずつ滞在。医師や準医師、助産師、医学部教授、医療系NGOのマネジャー、顧客女性に話を聞きました。
取材テーマは子宮頸がんの検査と治療で、2年間に1万2000人以上が検査を受けています。資金提供者は国際家族連盟(IPPF)の日本信託基金(JTF)、2年で15万ドルの補助が出たそうです。
短期間の滞在でしたが、日本に生まれること自体がたいへんな幸運であることを、あらためて感じました。当たり前のように健康診断を受けたり、体調が悪くなれば近くの病院に行けること。その際、金銭的な心配をすることは、通常、ありません。
子宮頸がんでお母さんを亡くした女性にインタビューをした時は、私たちが当たり前と思っていることが、当たり前ではない国や地域があることを目の当たりにしました。
日本はこの20年ほど、何となく閉塞感があり、少子高齢化、人口減少、財政難など、長期的に明るい材料がない、ように感じることもあります。けれど、ふつうに道を歩けることを始めとして、ありがたく思えることもまだまだ多い。もう少し、何ができるか、前向きに考えてみようという気持ちになりました。
現地の様子などは、後日、複数のウェブメディアで記事にします。
期日前投票をしたり、選挙について子ども達と話したりして考えたことを書きました。
うちの子たちは7歳で11歳で選挙について自分なりの考えを持っています。投票権はないけれど「この人がいい」という意見はあります。
私は支持政党はなく、自宅で政党名を出すことはほぼありません。ただし、色んな社会問題について、学校で起きている良いこと悪いことについて、その原因なども含めて日頃からよく話をしています。
高校生で18歳選挙に前向きな人も、日ごろから学校で様々な社会問題について話す機会をもっていました。
投票の前に、社会に関心を持つような環境を家庭と学校に。そして何より朝から晩まで学校やバイトで忙しい若い人が、もっと手軽に投票できる場所と機会の確保を。それは大人の仕事です。
Googleがグローバルに実施している、マーケティングやクリエイティブ業界における多様性を生かしたリーダーシップと企業文化の推進をめざす「Rare」というイベント。ビジネスリーダー向けセッションにきています。午前中にひとつのパネルをモデレートします。
イベントには、事業会社のCMO等が集まっていて、参加者自己紹介も面白かったです。「自分が自分らしくいられなかったシーン」の写真を見せながら話をしていました。誰もが「自分がRareな存在だった経験」を持っていて、また一方で「誰もが多くの人と同じステレオタイプな反応をした経験」も持っている。ひとりの人間に様々な面があることを気づかせてくれるセッションでした。
国際女性ビジネス会議、大門小百合さんのモデレートで、上野千鶴先生、津田大介さんと一緒に「ジェンダー平等が重要な理由」をテーマにお話しました。
通常、ビジネスの場で女性を語る際は、経済合理性があるから、という話になります。このセッションは毛色が変わっていたと思うのですが、多くの人が上野先生や津田さんの話に感動した!とおっしゃっていたのが印象的。
ジェンダー主流化というかフェミニスト主流化の時代を感じました。
午後はW20運営委員のセッション。モデレータはE&Yのジャネル佐々木さん、一緒に登壇したのはアキレス美知子さん。先週、公表されたG20首脳宣言にも女性に関する政策について、多くのことが書き込まれていました。もとになったW20の提言をどうやって作っていったか、国内外の多様な女性の声をまとめる挑戦などについてお話しました。
ジャネルさんはひらたく言えば、会計系コンサル会社の偉い方。事前に作って下さった本セッションのコンセプトノート、質問案がとても分かりやすく、楽しい内容だったので当日も堅い内容の割に笑顔が多かったと思います。
会場からは、高校生、大学の先生、大企業役員、大使館員、大使など、多様な方がコメントや質問をして下さって実り多い時間でした。
今日は朝、子どもの学校行事を見た後、名古屋へ。woomax社主催の研修で講演。「女性活躍のジレンマを乗り越える」をテーマにお話しました。
女性活躍を進めたい企業が、育児支援から着手しがちな現実を踏まえ、女性のワンオペ育児を前提に制度設計していると、なかなかうまくいかないことを解説。その後、女性活躍と言われてモヤモヤする女性が多いことをお伝えし、国際的には「女性の経済的エンパワーメント」という言葉が使われること、先週発表されたG20大阪首脳宣言でジェンダー平等の重要性が強調されていることをお伝えしました。
名刺交換した方々が各社の状況を教えて下さったのですが、こういう方が「ふつうに活躍」できるようになったらいいなあ、と思いました。
出席者の多くは日本を代表する製造業やインフラ系企業。woomax社の集客力すごかったです。同社の竹之内社長とは、神奈川県の女性活躍講演でご一緒し、今日の講演を企画して下さった青栁さんとは、W20の国内対話集会で出会いました。色々つながっています。さらに、今日は長野からリモートワーク中の同社社員である臼井さんも来て下さって、少しお話できました。こういう働き方が広がるといいですね。