台湾旅行記③「国家の暴力」を伝える二二八国家記念館

 今回の台北旅行で特に印象に残った「二二八国家記念館」。第二次世界大戦直後の台湾では、日本の植民地支配が終わった直後、新たな政府による言論弾圧不当逮捕、虐殺などが起きました。きっかけとなったのが1947年2月27日の闇タバコ取り締まりの混乱で死者が出たことに対して、翌28日に起きたデモだったそうです。

 2・28事件とその後の白色テロ戒厳令に至る中で起きた国家による人権侵害の記憶を展示したのが、この記念館です。

 民主化後にアクセスできるようになった公文書と同じ日付の新聞記事を並べて展示した一角。政府が人々の要求を聞くふりをしながら、ひそかに軍隊を派遣する準備を進めていたことを示す。 

 展示に添えられたQRコードを読み込むと日本語解説を聞くことができます。この記念館を運営する財団のウェブサイトにも日本語解説があり、当時の様子を詳しく知ることができます。

 

www.228.org.tw