御嶽渓谷・河鹿園、建物ごと美術館

 JR青梅線・御岳駅(奥多摩より少し東京寄り)を降りてすぐにある河鹿園。もともと料亭旅館だったのが5年前に廃業し、建物丸ごと美術館になっています。

 百貨店のうちわ。書や画がいろいろ飾ってあります。第二次世界大戦中、疎開してきた川合玉堂の絵なども。ちなみに玉堂美術館は多摩川をはさんで橋を渡った向こう側です。

 

 客室も見て回ることができます。山の斜面に沿った建物で、部屋によって木に近かったり、川に近かったり、目の前が山だったり、違う景色を楽しめる。

 

 この部屋いいなー泊まりたいなーと思いつつ外を眺めたり、置いてある椅子に座ってうたた寝したり、本を読んだりすると最高。古くて良いものが残っているのを見るのは嬉しいし、この旅館が終わってしまったように、自分の人生も遠くないうちに終わるんだな、と思いつつ青い空と緑の山を眺めると良い気分になる。



国交省事業の講師ジェンダーバランスについて、東京新聞の取材にこたえました

 国土交通省のまちづくりに関する講座で、講師25名全員が男性だったことについて、東京新聞の取材に答えました。

www.tokyo-np.co.jp

  ここ数年、登壇者のジェンダーバランスを考える動きが広まっている中で、さすがにこれは偏りすぎではないか、と思います。国土交通省男女共同参画には取り組んでいるはず。同省ウェブサイトで「男女共同参画」を検索すると1200件近くヒットします。

 プロジェクトを企画運営する際は、色んなことを考える必要があります。その中でジェンダーバランスの配慮が優先事項になっていくべきだと思います。

ジェンダーギャップ指数ランキング。最新調査で日本は116位について解説しました

 ジェンダーギャップ指数、最新の結果について、共同通信の取材を受けたものが秋田さきがけに掲載されています。
 秋田魁新報岩手日報福島民友新聞下野新聞神奈川新聞、東京新聞埼玉新聞山梨日日新聞福井新聞京都新聞神戸新聞山陽新聞山口新聞、四国新聞
高知新聞西日本新聞大分合同新聞 などに転載されました。

 

豊岡市役所でジェンダーと情報発信の研修

 豊岡市役所内で、ジェンダーと情報発信の研修を実施しました。全国に先駆けてジェンダーギャップ解消に取り組む街だけあって、質問の水準が高いと思いました。

兵庫県豊岡市、視察&訪問

 ジェンダーギャップへの取り組みで国内で抜きんでている兵庫県豊岡市に3泊4日で訪問しました。ジェンダーギャップ対策室、市内小中学校、教育長、市内の企業経営者や劇団青年団の劇場などを視察し、関係者にお話を聞きました。

 豊岡市コウノトリと共生する稲作、男尊女卑がもたらす若年女性の流出に対応する諸施策、劇団の移転に伴い広がる文化政策、学校での演劇ワークショップ等、長期的な視点に立った施策が多い街で、刺激を受けました。

日本テレビ×Change Wave「ジェンダー表現」研修

 多様性や無意識バイアス研修を手掛けるChange Wave社の研修で、日本テレビ社内向けにジェンダー表現の研修を行いました。基本となる考え方に加え、いくつかの事例をお伝えしています。

映画「FLEE」感想

 

transformer.co.jp

 アフガニスタン難民で現在は北欧に住んでいる男性で同性パートナーを持つ知識人が主人公のアニメ映画。関係者の安全を守るため、細部をぼかしたり改変している…ということです。

 政治体制の問題、機能不全国家の問題を個人の視点で描いています。アフガニスタンの不安定で恐ろしい政治体制のみならず、先進国の人々の冷酷さを描く場面が印象的。見ながら、日本の難民への対応が論外であることも思い出します。

 政府や制度について考えさせられる内容でありつつ、あくまでも個人の尊厳に軸足を置いた視点と描写に深く共感しました。