2007-01-01から1年間の記事一覧

"移民"と"ミドルクラス"体験もよく話題に上った。

昼食時はカリフォルニア州選出のロレッタ・サンチェス議員(写真)の講演を聞いた。「アメリカン・ドリームって何でしょう? それは私です」。両親は移民だという。兄弟姉妹が6人もいて、妹(かお姉さん)も国会議員。確かにアメリカン・ドリームだ。 彼女の…

アメリカン・ドリームの再生は可能か(2)

ワシントンDCで「Searching for the New American Dream(新しいアメリカン・ドリームを探して)」という会議に出席。

主催は労使関係を扱うLabor and Employment Relations Association(LERA) 。研究者、政策担当者、組合関係者200人が集まった。 ミシガン大学へ来て10カ月、アメリカ人カップルのワーク・ライフ・バランスについて文献調査やインタビューをしてきた。実態把握…

アメリカン・ドリームの再生は可能か(1)

メリーランド大学のジャーナリズム学部で教鞭を執る女性教授に会ってきた。

ワシントン・ポスト記者から大学教授に転身し、同学部で初めて女性のTenured Faculty(終身在職権付教授)となった人物。 私は2年前に、フルブライトの客員研究員として所属する米国の大学を探していた。知人に紹介されてお願いメールを送ってみたところ、こ…

ジャーナリズム学科の女性教授とお喋り

前回に引き続き Chronicle の最新(2007年6月15日)号より。

「そもそも"2.0"とか新語に飛びつくなよ」という意見もあるだろう。ただ、この記事のテーマは技術の変化が今後の研究活動に与える影響であって、消費を煽るのが目的ではない。一応、目を通す価値はあるように思った。 筆者はMichael Jensen。ジョンズ・ホプ…

Web3.0が研究者に与える影響

米国には色々な大学ランキングがある。

中でもいちばん有名なのはU.S.Newsが行っているものだ。5月25日付の"The Chronicle of Higher Education"は、このランキングを巡る議論を特集している(写真)。 ハーバードやプリンストン、MIT、スタンフォードといったトップ校は今さら気にする必要はない…

大学ランキングをめぐる議論

今日はミシガン大学で発表をした(写真)。

テーマは「共働きカップルの家事育児時間」。この10カ月間に行った文献調査とインタビューの結果をまとめた。米国での調査はこれで一区切りだ。 所属先のCenter for the Education of Womenのディレクターや同僚たち、ミシガン大学の研究者や大学院生など約2…

最後のプレゼン

今回の旅行で一番良かったところ。

首都チュニスの郊外にある海辺の街で、白い壁と青い扉の家が続いている。ありきたりだが「絵のように美しい」という表現がぴったり当てはまる。空と扉と海が青くて家々の壁は真っ白い。赤いブーゲンビリアの花が咲く時期で、良いアクセントになっていた(写…

チュニジアの印象(4):白と青の街シティブサイド

親切でモラルの高い人々が多く、とても楽しかった中でひとつだけ違和感を覚えたことがある。

街中いたるところに大統領の写真と肖像画が飾ってあったこと。日本で言えば立ち食い蕎麦屋のような、庶民的なサンドイッチ屋にさえ、必ず大統領の絵か写真がかけてあるのだ。 大統領邸は海辺の見晴らしの良い場所(写真右奥の半島。この方向からの撮影は全く…

チュニジアの印象(3):大統領の肖像画

旅先で話しかけてくるのは、善意の人ばかりではない。

高い土産物を売りつけたり、「ぼったくり料金」を提示する人が多いのも事実。10年前に行ったエジプトでは、一歩外に出れば「あれを買え」「これを買え」攻撃に遭って疲労困憊。今回もそういうことがあるだろう、と半ば諦めていたのだが・・・チュニスにはぼった…

チュニジアの印象(2):モラルの高い人々

仏・リヨンから少し足を伸ばして、北アフリカのチュニジアへ。

首都・チュニスに5日間滞在した。飛行機でリヨンから2時間、パリから3時間弱なので、フランス人にとって手近な観光地のようだ。 1956年に独立するまでフランスの植民地だったので、街は確かにフランス風。大通りにはカフェが軒を連ね、屋外にはパラソルとテ…

チュニジアの印象(1):珍しがられる東洋人

食べ物と人以外に、リヨンで印象に残ったもの。

"Le Centre d'Histoire de la Resistance et de la Deportation(抵抗と国外追放の歴史センター:写真)"。 第二次大戦中、親独政権下のフランスで抵抗運動を続けた人々を紹介している。当時リヨンは抵抗の拠点だったそうだ。ナチスのプロパガンダに対抗し、…

抵抗と国外追放の歴史センター

22日から26日までフランスのリヨンに滞在。

下調べをする時間がほとんどなく、ホテルだけ予約して行ったのだけれど、とても良い街だった。現在住んでいるアメリカ(の大学町)との比較で気づいたことは3つ。?食事が非常に美味しい、?英語がほとんど通じなくて不便、?サービス業に携わる人が真面目。 食…

美味しく丁寧な街・リヨン

気分転換のため、ふだん読まない雑誌を買ってみた。

意外に読みごたえがある。インタビュー記事では、サラ・ジェシカ・パーカー(表紙写真)が、自分で始めた激安服ブランドについて語っている。自ら自社製品を身に着けた写真を何カットも使ってあり、一見、宣伝記事に見えるがそうでもない。 新ブランド立ち上…

サラ・ジェシカ・パーカーの激安ブランドなど

この街では"世界の料理アメリカ版"に事欠かない。

日本食も中華料理も現地化されている。美味しいものを食べ慣れた日本人は「何か間違っている」と思うだろう。以前、日本のラーメン屋がある、と聞いて車で行ってみたら、とんでもないインスタントで仰天した。しかも行列が出来ている。こんなの日本だったら…

”本物のピザ”は意外にも近所にあった

楽と言えば先日のインタビューがまさに当てはまる。

対象は専門職女性。2児の母。彼女の勤務先は先進的な育児支援制度を持っている。担当者はライバルが事業所内託児所にかける予算を知っていて「うちも優秀な人材を集めるためにもっと頑張らなきゃ」とやる気を見せていた。関係者に話を聞いた限り、恵まれた職…

「制度だけよ」