2016-01-01から1年間の記事一覧

保育園を巡る議論が盛り上がっています。これまでは、働く親と、待機児童の保護者と保育士さん等、関係者は知っているけれど、それ以外の大多数はよく分からない話でした。

2月中旬にはてな匿名ダイヤリーで「保育園落ちた、日本死ね!」を書いた人。国会の質疑を見て、自分たち(待機児童の親)は存在すると声を上げた人たちが、問題を少しずつ可視化しています。 メディアも変化している印象を受けます。例えば「女性自身」は、…

保育園論争が炙り出した「1億総活躍」「女性活躍推進」の値段

今日は国際女性デーです。

東京都調布市にあるAmerican School in Japan(アメリカン・スクール)の高校生組織”Students Advocating Gender Equality(男女平等を推進する学生グループ)”が主催する、”Women in Japan 2016”で、講演しました。テーマは”Japanese Women’s status and Fa…

昭和女子大学女性文化研究所編集の書籍『女性とキャリアデザイン』(御茶の水書房)が発行されました。

同研究所の研究員が全12章、寄稿しています。職業教育を重視し、実務家と学生の接点を多数設けている昭和女子大の取り組み、その評価等、事例から分かるようになっています。 目次は以下の通りで、私は第11章「男性の働き方と企業の変化」について書いていま…

「男性の働き方」について書きました

女性活躍ブームの中、学生は選ぶ目を養う必要があります。

就職活動中のあなたへ、本当に女性が活躍できる会社の選び方(前編) http://news.mynavi.jp/series/toshima/037/ 制度ではなく風土。休ませてくれることより育成してくれることに着目してほしいです。

パパ&娘が遊びに行っている間、息子とのんびり1時間強過ごしました。

自分の服の裾がほつれていたので縫っていたら「何それ?僕もやりたい」と言う。白い雑巾と青い糸を通した針を渡して二針ほど縫って見せると、面白がって端から端まで、青で並縫い。次は赤い糸を通した針を渡すと、今度は斜めに縫っている。ちょっと休憩した…

「男性も女性もハッピーになる『女性活躍』とは?」をテーマに基調講演をしました。

本当の「女性活躍」は、女性が外で働くことを推進するだけでなく、女性がこれまで担ってきたケアワークを正しく評価することが重要です。そして、男性や社会とケアワークを分かち合うことが必要だと思います。 続いて、パネルディスカッション。コーディネー…

育児など時間制約を抱えた人が「活躍」するためには、柔軟な働き方が不可欠です。

在宅勤務の普及を邪魔するのはカルチャーの壁 http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=7927 他部署からの嫉妬、セキュリティー管理など、色んな理由を聞きますが、根っこには「成果以外のもの」を重視する非合理的な発想があると思います。

「働くママ&パパ なりたい自分を自分で選ぶチカラ」をテーマに基調講演。

後半はNPO法人ファザーリング・ジャパンの東浩司さんのコーディネートでパネルディスカッション。竹之内幸子さん(株式会社アイネット社外取締役)、大和市内から永井圭子さん(NPO法人ワーカーズコレクティブチャイルドケア)と私でお話ししました。 竹之内…

「女性らしさ」の押し付けについて考えてみました。

「女らしい」より「自分らしい」が楽しい!? http://news.mynavi.jp/series/toshima/036/もやもやを感じている方向けのイベントをご紹介しています。

グローバルファンド事務局長、マーク・ダイブルさんのインタビュー記事を書きました。

グローバルファンドは、途上国のエイズ、結核、マラリアに対抗するために作られた国際組織です。日本では、こうした感染症で命を落とすことが想像もつきません。 私たちの税金が有効に使われ、日本のイニシアティブで大幅な改善が見られたことは、ぜひ、日本…

上野先生インタビューの後編が公開されました。

記事では最後の質問になっていますが、フェミニズムが的確に継承されていない問題、それゆえ、高学歴女性が出産するまで性差別構造に気づかない問題についてお話をうかがえたのが、いちばんの収穫でした。 上野千鶴子さん「もっと戦略的に生きなさい」 http:…

社会学者でフェミニストの上野千鶴子先生へのインタビューです。

前編が公開されました。女性活躍ブームと働く女性の課題についてお話いただいています。 上野千鶴子さん、なぜ「女」は辛いのですか?http://toyokeizai.net/articles/-/102067

「女性は世界を変える」と題したシンポジウムで、同大学の女性文化研究所、国際交流センター、地域連携センターの共催でした。

まず、最初にワルシャワ大学東洋学部日本学科長アグネシカ・コズィラ教授、王立プノンペン大学日本語学科ロイ・レスミー教授、そして外務省から白石和子 女性・人権人道担当兼北極担当大使から、それぞれの国における(白石大使は駐在していたリトアニアにつ…

大賞に選ばれたのは4団体と1個人です。

産業分野はDACグループ。広告業で社員に占める女性割合がほぼ半分。管理職女性比率も高く、目標は役員女性比率3割と目線が高いです。女性のやる気を後押しするため、ずうっと前から育休復職支援をしていたこと。個人を活かすダイバーシティの発想が社長の信…

女性文化研究所の企業評価チームで、5回目になる優良企業ランキングを発表しました。

業種は繊維製品業、陸運業・海運業・空運業、建設業で、私は建設業を担当しました。これまで担当した中で最も女性比率が少なく、課題を感じつつ、分析・原稿執筆を行いました。 また、座長を務める坂東眞理子学長からは、これまで分析した10業種全体の分析発…

男性議員の育休を巡り、NPO法人ファザーリング・ジャパンが緊急集会を企画しました。

渦中の宮崎議員を始め、民主党の寺田学議員、マタハラNet代表の小酒部さやかさん、フローレンスの駒崎弘樹代表等、10数名が集まりました。 当日の議論の流れを知りたい方には、特にこちらの記事がお勧めです。NewsPicks(6回連載で丁寧にまとめて下さってい…

男性国会議員の育休と、ケアを軽視する社会の問題について書きました。

同じ問題は海外でも起きているので、先日紹介した”Unfinished Business”を紐解きつつ、考えてみました。http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=7775

時給をキーワードに、ワーク・ライフ・バランスを考えてみました。

効率的に働くと「時給」が上がる? http://news.mynavi.jp/series/toshima/035/あなたの時給は学生時代のアルバイトより、高いですか?

ケアワークの価値を認め、男性も女性と同じように分かち合うことが大事

そして、「ワーク・ライフ・バランスについて議論するのではなく、ケア提供者への差別を議論する必要がある」(90ページ)、「ケアが評価されていない問題がいちばん大きい。半世紀に及ぶ女性解放運動でも、ケアを置いてきぼりにした」(79ページ)との指摘…

プリンストン大学教授・アン・マリー・スローターさんの新刊”Unfinished Business”の書評続きです。日本社会への教訓がたくさん詰まっています。

Unfinished Business: Women Men Work Family作者: Anne-Marie Slaughter出版社/メーカー: Oneworld Publications発売日: 2015/10/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る (前編)で書いたように、2児の母であるスローターさんが、自身の単身…

労働組合の役員研修でお話しました

電機労連の埼玉支部で「政治も経済も勝つために必要な女性の活躍」をテーマにお話しました。 労働組合では、役員に女性を増やすべく、真剣に取り組んでいるということです。この2年ほど、様々な労組で役員向けに講演をさせていただいており、お話を聞いてい…

本の筆者について

問題は約5年前に遡ります。スローター教授は、大学を休職し、国務省で政策企画本部長を務めていました。このポストでは女性初だったそうです。夫の仕事や子ども達の教育環境を考え、単身赴任することになります。平日はワシントンDCでひとり暮らし、週末は…

女性活躍やワーク・ライフ・バランスを考える人は、ぜひ読んで欲しいです。筆者はアメリカの大学教授ですが、日本で今、議論されている問題をより深く考え、説得力ある提案ができるようになります。

Unfinished Business: Women Men Work Family作者: Anne-Marie Slaughter出版社/メーカー: Oneworld Publications発売日: 2015/10/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る タイトルの”Unfinished Business”は「終わっていない仕事」、「未完の…

小さい子をケアする先生の高い技能

小さな子どもはじっとしているのが苦手です。ちょろちょろ動き回るのが彼・彼女らの基本動作。その上、気が向かないことは、指示されてもやらない。一方、興味を惹かれると「自分の番」でなくても、つい体が動いてしまう…。 保育園や幼稚園や小学校の先生方…

幼児園児の娘と、ある習い事の見学に行ってきました。昨年秋頃から興味を持っていたので、親子ともにやる気満々、見学後にそのまま入会金を払って手続きするつもりだったのです。ところが…。

最初の5分で違和感を覚え、見学が終わるまでに「たぶん、娘はやりたがらないだろうな」と思いました。近くのカフェでおやつを食べながら「どうだった? やってみる?」と聞くと「あたし、やらない」と言います。ああ、やっぱり…。 先生の技能が高いことは、…

働く30代女性のリアルな心情を綴ったコミックエッセイについて、書きました。

子持ちの私が『産まなくていいですか?』に涙した理由(後編) http://news.mynavi.jp/series/toshima/034/ 子どもがいる人もいない人も、これから持とうと思う人もいらない人も、共感できる作品だと思います。