2023-01-01から1年間の記事一覧

日本機械学会・市民フォーラム「無意識のジェンダーバイアス」でお話しました

2023年度日本機械学会年次大会市民フォーラム(技術倫理委員会企画)で、無意識のジェンダーバイアスをテーマにお話ししました。この分野の大御所、伊藤公雄先生による非常に大切な論点――特に、なぜ女性がこの話題で敏感なのか、男性が何を意識すべきか、さ…

読書感想:ミラン・クンデラ「冗談」

30年前に読んで印象深かったものを文庫で再読。 主人公の男性は、学生時代、思いを寄せた後輩女性に出した絵葉書にいきがって書いてしまった「冗談」で、いったんは社会的に破滅する。書いたのは社会主義革命に関する軽口だった。好きなった女性がまじめな性…

映画「バービー」のレビュー記事を書きました。ビジネスパーソンにこそお勧め

映画「バービー」を観てきました。ハリウッドらしいエンタメ、ジェンダー視点に加えて企業マーケティングの観点からも、興味深く、記事にまとめました。 toyokeizai.net

夏休み小旅行:箱根

今年の8月は仕事がたくさんあったのですが、少し休んで箱根に小旅行しました。富士屋ホテルは外観が面白くて「千と千尋の神隠し」のような建物もあります。宿泊はわりと近代的なフォレストサイドで目の前が森、箱根登山鉄道が走るのが見えます。美術館にいる…

読書感想:長澤信子「台所から北京が見える」

すごく面白い。主婦が自分探しからはじめた中国語学習が観光ガイドや通訳の仕事に発展していく。 著者は女性が大学へ行かず結婚したら家庭に入るのが当たり前だった時代に、子育て卒業後をどう生きようか真剣に考え、新聞に人生相談を送り、回答を手掛かりに…

読書感想:ユージン・B・スレッジ「ペリリュー・沖縄戦記」

夏休み読書の中でも特に心に残ったもの。 著者はアメリカの鳥類学者。大学進学を前に志願して海兵隊に入り1944年秋のペリリュー島と45年春の沖縄戦を経験しました。激戦地で歩兵が見たものと考えたことが描かれています。 本書の終わりで著者が記すのは軍隊…

博報堂ケトル社内セミナー

広告会社の社内セミナーでジェンダーと広告についてお話しました。社内限定の時は、判断に迷う様々な事例についても触れるようにしています。

女子大で3日間集中講義「女性とキャリア」

首都圏の女子大で3日間、集中講義を行いました。テーマは「女性とキャリア」、zoomでリアルタイム、各日7時間みっちりと。 1日目は女性活躍、2日目は女性特有の困難、3日目はワークライフバランスを扱い、受講生には、どんな仕事につきたいか、ライフプラン…

福島県女性会議トーク&交流会

福島県女性会議のトーク&交流会。県内の女性経営者をはじめ、働く女性たちが集まりました。対面ゆえの突っ込んだ話が出来て楽しかったです。皆さん明るくて強い。事務局は福島民報社です。

第570回・日本テレビ番組審議会

委員を務めている日本テレビの番組審議会が開催され、出席しました。

毎日新聞「開かれた新聞委員会」座談会が紙面になりました

G7、少子化対策、ジャニーズ性加害問題などを議論しました。 mainichi.jp mainichi.jp

朝日新聞デジタル「G7の女性活躍相、男性は日本だけ 格差を象徴? バランス図る国も」コメントしました

6月末、日光で開かれたG7男女共同参画・女性活躍担当相の会合で日本のみが男性大臣だったことについて、朝日新聞デジタルの取材を受けました。 www.asahi.com 私の主張は以下の通りです。 日本は欧米諸国と比べて意思決定層に女性が少ない その中で、ジェン…

日本ユネスコ国内委員会会議

委員を務めている日本ユネスコ国内委員会で「ユネスコやユネスコ活動の普及におけるメディアコミュニケーションの向上策について」、10分ほどプレゼンをしました。

豊島区の男女共同参画推進会議

会長を務めている豊島区の男女共同参画推進会議に出席しました。私と副会長のクランツさんは前期から継続。一部の委員は交代していますが、さらにパワーアップしていた。 区役所の担当部門が施策などを説明すると、中央政府の新しい施策や法律(困難女性支援…

書評"Quittig"

bookplus.nikkei.com 日経Book Plusに「やめる力(原題:Quitting)」について書評を書きました。冒頭、著者の経験が興味深く、何かをやめようか、やめないか迷っている人の背中を押してくれる本です。

横須賀市長の発言、何が問題だったのか朝日新聞の取材にこたえました

こちらの記事です。 www.asahi.com 紹介されたものに追加しますと、 ・この種の発言は、横須賀市長に限ったものではなく、政治行政企業人から非公式の場ではしばしば聞きます ・中央政府の男女平等政策が基礎自治体にどんどん降ってくる、ように思っているは…

日本テレビ放送番組審議会

本日は日本テレビ放送番組審議会。社長・取締役なども毎回参加し、あらかじめ視聴した番組について意見を述べます。 www.ntv.co.jp 放送番組審議会は、放送法第六条で設置が定められています。 (放送番組審議機関) 第六条 放送事業者は、放送番組の適正を…

日本メディア学会2023年春大会、ジェンダー研究部会でシンポジウムを行いました

奈良県立大学で開かれた日本メディア学会2023年春大会でシンポジウムの企画・運営を行いました。テーマは「メディアと多様性:ジェンダー・フェミニズム・インターセクショナリティ」。写真は登壇者で左から李美淑さん(大妻女子大学)、清田隆之さん(文筆…

駐日欧州大使主催のワーキングランチ

昨年春から取り組んできた、コロナ復興の政策でジェンダー主流化を目指す日本・EUの共同プロジェクト。 ja.eujapanspa.jp 本日、EUパケ大使主催の昼食会で提案&意見交換会を開きました。 日本側は、我々専門家チームと与野党国会議員、首長、外務省と内閣府…

世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数ランキングについて解説しました

世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数。これまでで最下位、もはや諦めの境地かもしれませんが、問題は明確で政治分野、特に与党の議員と候補者に女性が少ないことです。 共同通信の報道は地方に浸透するのが強み。以下の新聞に転載されたそう…

感想「なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学」

原題は「キャリアと家族:平等を目指す女性の1世紀にわたる旅」となっており、様々なデータを駆使しアメリカ女性を5つに分類しコーホート分析しています。 分類は厳密で、各世代を一般化しうる基準が示されており、例えば「マリッジバー」により既婚女性が合…

国立ハンセン病資料館を見学

東京都東村山市の国立ハンセン病資料館に行ってきました。ハンセン病患者への差別について、基本的な知識がある人もそうでない人にもお勧めです。 古代から存在した差別、三大宗教が差別的な言説の背景にあることなど、1000年以上の歴史を振り返る。20世紀初…

池袋パルコ【推しの子】展

子どもと一緒に池袋パルコで見てきました。 art.parco.jp 日時指定のチケットを買う時点で人気の様子が分かっていたのですが、指定の時刻に行ってみると列ができていました。内部も混雑していて、一番多いのが学生の友達かカップルらしき人達、他には小中学…

関西テレビ研修「メディア企業とジェンダー」

関西テレビの社内研修(オンライン)講師をつとめました。テーマは「メディア企業とジェンダー」。論点は以下の通りです。 ステレオタイプのないコンテンツを作ることの企業メリット ステレオタイプのないコンテンツを作るための注意事項 コンテンツ制作にあ…

文部科学省研究環境基盤部会

オンライン出席。リアルタイムで配信されました。研究力を維持発展させるため、専門的な技術職のキャリアパスの担保が必要、相対的に研究の国際競争力が低下という話を繰り返し聞く。予算について尋ねたら、資料・数値と同時にクリティカルな話を聞きました。

昭和女子大学Mariko's Cafe

昭和女子大学で総長を務める坂東眞理子先生と対談をさせていただきました。坂東先生はキャリア女性のパイオニア。男女雇用機会均等法がなく、採用、昇進などで女性差別が合法だった時代に国家公務員として様々なお仕事をして、内閣府で初代の男女共同参画局…

NHKラジオでG7広島首脳宣言についてお話しました

数カ月に1回、出演しているNHKラジオ、朝の番組で「G7広島首脳宣言」をジェンダー視点から解説しました。 www.mofa.go.jp G7首脳宣言では、近年、ジェンダーが重要な柱となっています。昨年のドイツ・エルマウG7首脳宣言と比較して、広島首脳宣言では、ジェ…

日本テレビ番組審議会(第568回)

委員を務めている日本テレビの番組審議会(第568回)に出席しました。あらかじめ指定された番組を視聴して意見を述べたり、製作者の話を聞いたりします。 議事要旨はこちらでご覧になれます。

Indeed主催「“謎ルール”ワークショップ」モデレータ

求人検索エンジンIndeed主催のセミナーでモデレータを務めました。ジェンダー・バイアスに基づく職場の不可解な慣習に「謎ルール」と名付け、今回は特に「育児と働き方」について登壇者、参加者と共に議論しました。

内閣府男女共同参画計画実行・監視専門調査会(第25回)に出席

委員を務めている内閣府男女共同参画計画実行・監視専門調査会に出席しました。 議題は「女性版骨太の方針2023」、「G7サミット」関連などです。こちらのサイトに議事や資料が収められています。 www.gender.go.jp