研究関連

米国で書いた調査報告書が、メールニュース・Work and Family News Groupで紹介された。

11月16日(金)配信のニュースで、こんな風に紹介されている。 1) Renge Jibu, a journalist, visited at CEW, University of Michigan recently, and developed a report on how work and family time stack up in the U.S. vs. Japan. For all my complain…

1年間の留学中に行った文献調査・インタビューの結果を報告書にまとめ、帰国前に提出した。

これがミシガン大学Center for the Education of Women(CEW)のウェブサイトに載った。報告書のタイトル、"How American Men's Participation in Housework and Childcare Affects Wives' Careers"をクリックするとPDF形式でダウンロードできる。 内容はこの…

先ほどCEWの図書館司書・ジーンにリポートを提出。

印刷版を手渡して、本文テキストのワード文書とエクセルの表をメールで別途送った。あとの作業はジーンから直しの要請があればそれを反映させるだけ。その後、表紙をつけたりPDFに直してウェブサイトに掲載したりの作業はおまかせだ。 リポートの構成を考え…

先月、メリーランド大学のジャーナリズム学科にモーリン・ビアズレー教授を訪ねた際にいただいた著作だ。

初代ワシントン大統領の夫人から現ブッシュ大統領の夫人まで、彼女たちの人物像とメディアの報じ方が分かる。出版は2005年だが、次の大統領選挙の行方を考える上でも参考になる。 全体を通じて見えてくるのはアメリカとメディアの保守性だ。ファッションやイ…

今日は私が所属するCEWの設立者兼元ディレクターのジーン・キャンベルさんとランチをご一緒した。

彼女は43年前、ミシガン大学の副学長に掛け合ってこのセンターを作った。当時女性は大学に入学するものの、在学中に結婚・出産でやめることが多かった。そういう人たちがもう一度大学で学べるよう手助けするためにセンターを作った。 副学長は男性だったが、…

CEWの運営は4つの資金源でまかなわれている。

1つめは大学や州政府、2つめは連邦政府、3つめは寄付、そして4つめは基本財産の運用益。財源が複数あるので不測の事態が起きても活動に支障はない。 今年は1つめの資金源が苦しいようだ。最近、ミシガン州の景気が悪いため予算が減らされたのだ。また、昨年1…

そろそろ帰国が近づいたので、この街でやり残したことを順繰りにためしている。

今日はキャリア・カウンセリングを受けてみた。私が客員研究員として所属しているCenter for the Education of Womenの役割は大きく言って3つあり、そのうちの1つがカウンセリングだ。 持ち込まれる相談案件を分析して課題を炙り出し、センターとして取り組…

One Night at the Call Center: A Novel作者: Chetan Bhagat出版社/メーカー: Ballantine Books発売日: 2007/05/01メディア: ペーパーバック クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る

インド・デリーのコールセンターで働く6人の男女を描いた小説。 都市で働く人共通の悩みに、インド特有の課題が織り込まれていて面白かった。主人公は20代後半の男性。ストーリーは、ある一晩に起きた人間模様と主人公と元彼女のデートシーン回想で構成され…

楽と言えば先日のインタビューがまさに当てはまる。

対象は専門職女性。2児の母。彼女の勤務先は先進的な育児支援制度を持っている。担当者はライバルが事業所内託児所にかける予算を知っていて「うちも優秀な人材を集めるためにもっと頑張らなきゃ」とやる気を見せていた。関係者に話を聞いた限り、恵まれた職…

クルマで約1時間のところにある街でインタビューをした。

2人の50代女性が仕事と家庭生活の両立体験を話してくれた。すごく良い天気だったので、うかがったお宅のテラスで軽食をいただきつつ話を聞いた。家のすぐ裏にはトウモロコシ畑が広がっている。 話をしてくれた女性の片方は看護婦、もう片方は小学校教師とし…

ジェンダーと組織運営について、欧米の研究を見ていて釈然としないことがある。

現状の問題点を「男性性」とレッテル貼りしがちなことだ。チャレンジャー号墜落の経緯を分析した論文はその一例だった。タイトルは"Gender Equity, Organizational Transformation and Challenger"。オランダの学術誌Journal of Business Ethicsに1997年に掲…

デスパレートな妻たち シーズン2 COMPLETE BOX [DVD]出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント発売日: 2007/06/06メディア: DVD クリック: 22回この商品を含むブログ (49件) を見る"Desperate Housewives(デスパレートな妻たち)"のシーズン2で、働く女をめぐる面白いエピソードがあった。

独身上司と子持ち部下のやり取り。共に広告会社で働く有能な女性である。部下は4人の子供を産み、7年間専業主婦をした後、再就職。面接の際、この上司は「子供が理由で仕事に支障をきたすことは許さない」と明言する。 部下の夫は専業主夫として家事育児に専…

週末にインタビューした50代のご夫婦の話は面白かった。

ずっと共働きで2人の子供の育児も家事も半々で分担してきた。だんなさんはとても優しくて穏やかな感じで、奥さんははっきりものを言う明るいタイプ。 奥さんは1970年代半ばに管理職に昇進した。「当時はアメリカでも女性管理職は珍しかったのでは」と尋ねる…

今日は"Working Mother"誌を発行する会社のCEO、キャロル・エヴァンズさん(写真)の講演を聞いた。

ちょうど4ヶ月前にキャロルさんの著書『THIS IS HOW WE DO IT』を読んでとても面白かったので、楽しみにしていた。予想通りエネルギッシュで明るい人だった。本を書いたきっかけは、CNBCに出演した際に受けた質問だという。2001年9月、現在CEOを務める会社を…

金曜に同僚のジーンに日本の働く女性について話したら「これ、きっと面白いはず」と言ってDVDを貸してくれた。

1973年にミシガン大学の女性委員会が製作した10数分の教育用ビデオ。"Turnabout"というタイトルで、性別役割を逆転させた寸劇が数本入っている。 例えばオフィスでは大きな机の前に座った黒人女性が仕事を進め、白人男性が彼女にコーヒーを淹れてあげるる。…

土曜日はペンシルバニア州中央部にあるFranklin & Marshall Collegeで開かれた"Women and Work"という会議に出席した。

私は日本の労働事情について話した。まずは労働参加率、管理職に占める女性比率や子供を持つ共働き夫婦の家事時間などデータを紹介。男性管理職の長時間労働は、彼らが部下の教育やメンターリングに時間を割いているためだと説明した。これは部下の立場から…

昨日は弁護士夫婦にインタビューをした。

2人ともハーバード・ロースクール卒。超がいくつもつく勝ち組カップルである。ナニーを2人雇っているとか、エリート男性特有の仕事に対する考え方などいろいろ面白い話を聞いた。 いちばん面白かったのは、法律事務所で働くのが本当に本当に大変だという話。…

昨日はある巨大企業で働く女性役員にインタビューをした。

オフィスを行きかう人は皆、適当なカジュアルだが、彼女は役員だけあって、ベージュのパンツスーツできちんとしている。大粒のパールのネックレスと銀のペンダントを重ねて、ショートヘアが似合ってゴージャスな感じ。写真入りで雑誌に出てほしいタイプだ。 …

Being Together, Working Apart: Dual-Career Families and the Work-Life Balance作者: Barbara Schneider,Linda J. Waite出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2005/02/24メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る

500家族のデータに基づき、アメリカ中流家庭の日常を分析した本。 全米の8都市に住む共働き子持ちの家族を徹底調査。調査対象の人々はポケベルのような機械を持ち歩き「今、どこで、誰と、何をしているか。どんな気持ちか」を報告する。「昨日何をしたか」思…

今日は中西部のある都市で大学教授と弁護士の夫婦にインタビューをした。

米国の私立保育園が高すぎることは、これまであちこちで耳にしてきた。恵まれた階層の人々にとっても大きな問題なようだ。今日話を聞いた夫婦が利用した保育園は、乳児1人当たり、1カ月に保育料はおよそ1000ドル(約12万円)。午後6時までで、それをすぎると…

先日インタビューしたのはリベラルな医師カップルだった。

夫婦共に30代で子供が2人。家事育児分担を妻は「50:50」と見ているが夫は「55:45で彼女の方がたくさんやっている」と考える。これまで読んだ本や論文は調査対象が自分の家事育児時間を実際より多く見積もりがちだとしていたので、この夫婦の考え方は興味深…

先週末はミシガン州内に住むカップルにインタビューをした。

30代の夫婦で子供が2人。妻が広告セールスで一家を支え、夫は専業主夫。「僕は大学を出ていないから収入が多くない。外で働いても子供の保育園代の半分にしかならないから、家にいることにしたんだ」と話してくれた。 妻の給与は完全出来高制で月収は4000ド…

女性の経済・社会的地位が高いアメリカでも「頼む」ことにかけてはいまだに男女差が大きい。

Women Don't Ask: Negotiation and the Gender Divide作者: Linda Babcock,Sara Laschever出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 2003/09/02メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見る人にものを頼むのが苦手であるがゆえに、女性は同程…

アメリカ南部のある街に住む共働きの夫婦に電話でインタビューをした。

夫婦ともに30代の管理職。子供が2人いる。インタビューの主目的は家事育児をどう分担しているかを尋ねることだった。家事も育児もだいたい半々に分けていて、家計負担もおよそ半々だという。夫は「結婚は責任を分担することだと思う」と話しており、それをき…

米メリーランド大学の研究者が、最近40年のアメリカ人の日常生活の変化を分析している。

Changing Rhythms of American Family Life (Rose Series in Sociology.)作者: Suzanne M. Bianchi,John P. Robinson,Melissa A. Milkie出版社/メーカー: Russell Sage Foundation発売日: 2006/08/30メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブロ…

米国のワークライフバランス事情が手に取るように分かる。

This Is How We Do It: The Working Mothers' Manifesto作者: Carol Evans出版社/メーカー: Hudson Street Press発売日: 2006/04/06メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る米国には子育てをしながら仕事を続ける女性が多い…

週末はNY州で育児中の30代共働きカップルにインタビュー。

妻のSさんは大手企業で部長職、夫のVさんは高校教師をしていて、子供が2人いる。彼女が仕事と育児を両立しながら昇進できた理由を知るのがインタビューの目的だ。ちなみに日本企業で部長級に占める女性割合はわずか1.8%。大半が出産を期に仕事を辞めてしまう…

アメリカの家庭では食事時に男性もよく働く。

今日はサンクスギビングだったので、お昼は連れ合いの指導教官であるY教授がランチに、夜は私のリサーチについてアドバイスをして下さったR教授がディナーに招いてくれた。メインは七面鳥。グレービーソースやクランベリーソースを添えて食べる。炊いたり蒸…

IRBの書類審査がOKに

今日の夕方5時半頃、3週間前から悩みの種だった、IRBの書類審査に通過した。提出は今週火曜の夕方。審査担当者からは必要な文書の添付忘れとインフォームドコンセントに関する文書に追加記述が必要との知らせを受け、2回修正を加えた。2週間はかかると覚悟し…

メールの過去ログを見ていたら、去年のちょうど今頃フルブライトの面接を受けたことに気づいた。

書類審査合格と面接日程を知らせる手紙が届いたのが10月初旬。私にフルブライト出願を勧めてくれた元上司に報告すると「面接対策の要諦は模擬面接をビデオ録画すること」とアドバイスしてくれた。彼自身10数年前にフルブライトでアメリカに留学しており、面…